ラウル・デュフィ特集


原画制作年:1944年
額サイズ:45×38cm


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1943-44年、デュフィがモンソネスに滞在していた2年間、当時パリはドイツ軍の占領下におかれており、パルティザンによる戦いが全土で展開され、多くの犠牲者を出していた。1944年8月23日、ようやく、パリが開放されたというニュースがモンソネスにも届き、人々は道に出て抱き合って喜び合った。その夜*ドルジュレス夫人によるささやかな祝いのディナーを前に、デュフィは傍らの紙と筆を取り、テーブルの上に並べられた料理を一流レストランのメニューさながらに描きあげた。"フォア・グラ、ハムのオムレツ、ロースト・チキン、シャンパン"などの料理が記され、リベラシオン(自由)の喜びを表現した。

*ドルジュレスは詩人であり、デュフィの生涯を通じての友人であった。後年、占領下での暗く、しかし充実した日々を「強いられえたヴァカンス」という一冊の版画集にまとめている。


 
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