オンラインギャラリー:ヴァカンス・フォルセ

VACANCES FORCEES ヴァカンス フォルセ -強いられたヴァカンス-
挿画:RAOUL DUFY(ラウル・デュフィ)
本文:ROLAND DORGLES(ローランド・ドルジュレス)
出版元:EDITIONS VIALETAY PARIS
制作年:1956年(1月24日 パリ)
部数:233部限定(ナクレ和紙及びリーブ紙
 「VACANCES FORCEES」は、デュフィの生涯を通しての友人であった詩人、*ローランド・ドルジュレスによって1956年に出版された。
 2人は、1924年から1943年までの約2年間を、フランス・オートガロンス(スペインより南、ペルピニャンの近く)のモンソネスにある、ドルジュレスの別荘で過ごした。当時パリはドイツ軍の占領下にあり、多くの芸術家たちが、パリを離れ、国外や国境近くの田舎に居を移してい った。二人は占領下の暗い時代に、フランスの田舎の村に閉じ込められた気分であったため、その後ドルジュレスは、この村で日々を「強いられたヴァカンス」と名付けた。
 1953年、生涯の友であったデュフィがこの世を去った。 ドルジュレスはデュフィの死を偲び、彼へのオマージュとして一冊の追悼集を出版することを決意した。2人が別荘で過ごした日々に、デュフィが書き残した水彩や油彩の中から、ドルジュレスが24点の絵を選び、版画師のJACQUES BELTRAND(ジャック・ベルトラン)の協力を得て、木版画として完成させた。
 このようにして、総ページ数288ページよりなる挿画集、「ヴァカンス・フォルセ」は、デュフィの死から3年後、詩人の手によって出版されたのである。
*ROLAND DORGELES(1886〜1973年):詩人、小説家。
1919年にプルーストとゴンクルール賞を争って敗れるが、後に権威ある「フェミナ文学賞」を受賞し、愛国的反戦作家として、多くのフランス文化人の支持を得た。
ヴァカンス・ファオルセ
「旗めくアスペ」
技法:木口木版
画サイズ:23cm×18cm

ヴァカンス・フォルセ
「レステルの納屋」
技法:木口木版
画サイズ:21cm×16cm

ヴァカンス・フォルセ
「モンソネスの脱穀」
技法:木口木版
画サイズ:21cm×16cm

ヴァカンス・フォルセ
「モンソネスのわれらの庭」
技法:木口木版
画サイズ:22cm×17cm


 
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